化学物質安全データシート


製造者情報

会社吊 シグマ アルドリッチ ジャパン 株式会社
住所 東京都中央区東日本橋 1*1*7
担当部門 コンプライアンスグループ
担当責任者 コンプライアンス担当
TEL 03-5821-3240
FAX 03-5821-3170
緊急連絡先 同上


作成 2001年01月01日


製品吊  マグネシウム(削状)


物質の特定 単一製品・混合物の区別 単一製品
化学吊 マグネシウム
成分及び含有量 99.0 % 以上
化学式または構造式 Mg
官報公示整理番号 対象外
CAS No. 7439-95-4
国連分類及び国連番号 可燃性物質類 クラス43  No. 1869

危険・有害性の分類 分類の吊称 可燃性固体
危険性 微粉末は加熱により爆発的に燃焼する。また微粉末は水との接触により水素を発生し、自己発火、爆発することがある。これに対して削状は特に危険性はない。
有害性 なし

応急処置 眼に入った場合 直ちに清浄な水で15分以上洗眼し、医師の手当を受ける。
皮膚に付着した場合 付着または接触部を流水で充分洗い流す。医師の診断を受ける。
吸入した場合 直ちに空気の新鮮な場所に移動させ、安静、保温に努める。医師の診断を受ける。
飲み込んだ場合 口をよくすすぎ、直ちに医師の診断を受ける。

火災時の措置 消火方法 少量の場合は乾燥砂等で被覆して消火する。延焼危険がある場合は、速やかに容器を安全な場所に移す。大量に燃えている場合には周囲への延焼防止を図る。水、炭酸ガス、泡消化器等を使用してはならない。
消火剤 金属火災用消火剤、乾燥砂、フラックス、黒煙粉、ダライ粉(鉄系金属の切削粉)

漏出時の措置 防水シートで覆い、飛散防止を図り、火気、水との接触を避ける。できるだけ空容器に回収する。

取扱及び保管上の注意 取扱い 吸入、皮膚接触を防ぐために適切な保護具を着用する。容器を転倒させる、落下させる、衝撃を加える、または引きずる等の粗暴な取扱いをしない。作業中は飲食、喫煙をしない。火気、水気のない換気のよい場所で取り扱う。
保管 直射日光、湿気を避け換気のよい冷暗所に密栓して乾燥状態で保管する。重金属塩、酸類、炭酸塩、ハロゲンその他あらゆる可燃物から離して保管する。

暴露防止措置 管理濃度
許容濃度 日本産業衛生学会(1992) : 第3種粉塵 吸入性粉塵 2 mg/m3
                          総粉塵    8 mg/m3
ACGIH : 設定されていない。
燃焼精製ガス(酸化マグネシウム) : 15 mg/m3
設備対策 局所排気装置、手洗い、洗眼設備を設け、その位置を明瞭に表示する。
保護具 防塵マスク、保護眼鏡、保護手袋の着用が望ましい。

物理/化学的性質 外観等 銀白色の削状
沸点 1107℃
融点 650℃
密度 174 g/cm3
嵩密度 06~09 g/cm3
溶解度  水: 上溶(発熱、発火する)

危険性情報(安定性・反応性) 引火点
発火点 520℃(浮遊粉塵)
爆発限界 下限 : 20 g/m3
可燃性 空気中で加熱すると爆発的に燃焼する。
発火性
(自然発火性、水との反応性)
水との反応により水素を発生し、密閉容器等に保管した場合、発熱反応により発火することがある。
自己反応性・爆発性 乾燥状態で加熱しなければ安定。
粉塵爆発性 微粉末の浮遊または堆積物は爆発することがある。
安定性・反応性 乾燥状態で加熱しなければ安定。
その他 ハロゲン元素と接触すると自然発火することがある。酸化銀、塩化銀、酸化水銀等重金属塩との混触で爆発することがある。酸と接触すると水素が発生し、発火爆発することがある。二酸化窒素と混食すると燃焼することがある。

有害性情報
(人についての症例、疫学的情報を含む)
皮膚腐食性 激しい炎症を起こし水疱を生ずる。
刺激性(皮膚、眼) 皮膚に触れた場合、激しい炎症を起こし水疱を生ずる。眼には発赤、痛み等の薬傷を起こす。
感作性
急性毒性
(50%致死量等を含む)
LD50 230 mg/kg (イヌ 経口)
亜急性毒性 ヒュームを吸入すると金属ヒューム熱を起こすことがある。

環境影響情報 現在のところ知見なし

廃棄上の注意 燃焼させ酸化物として廃棄するか、塩化第二鉄水溶液等にて処理し廃棄する。或いは産業廃棄物処理認定業者に委託して処理する。

輸送上の注意 取扱い及び保管上の注意の項の記載による他、衝撃、転倒、落下、破搊がないよう積み込み、荷崩れ防止を確実に行う。

適用法令 労働安全衛生法 : 施行令別表第1 危険物のうち発火性のもの
船舶安全法 : 危規則 可燃性物質類
航空法 : 可燃性物質類

その他 引用文献 ・13599 の化学商品 化学工業日報社
・危険物データブック 東京消防庁警防研究会監修
・化学物質の危険・有害便覧 中央労働災害防止協会編
・産業安全研究所技術資料 労働省産業安全研究所
・マグネシウムマニュアル 日本マグネシウム協会

本MSDSは自社MSDSデータベース並びに各種の出版されている情報、文献などに基づいて作成されていますが、すべての情報を網羅しているわけではありません。従って、本情報は化学物質の安全性の指標としてのみご利用ください。また、本MSDSの記載内容は情報提供を目的としており、当該化学物質の取扱い上のいかなる保証をなすものではありません。